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薬局からのお便り

尿のトラブル、なぜ起こる?

寒い時期はどうしてもトイレが近くなります。高齢者では珍しくありませんが、前立腺肥大症や過活動膀胱などが 原因となっている場合があります。まずは、きちんと原因を見極めましょう。

男性の頻尿は前立腺肥大症の疑いが

尿は腎臓でつくられ、尿管を通って膀胱へ送られます。通常は、膀胱に尿が200~400ml程度たまると、膀胱内の圧力が高まり、その信号が脳へ送られ、尿意を感じ、膀胱の筋肉や尿道括約筋が働いて排泄します。ところが、排尿に関わる神経や筋肉の働きなどに何らかのトラブルが生じると、排尿がスムーズに行われなくなります。これを「排尿障害」と呼びます。

排尿障害でもっともよく見られるのが頻尿です。排尿の回数は、摂取した水分の量や精神状態、気候などで変わってきますが、平均的には「起きているときは8回未満」「眠っているときは50歳未満で0回、50~60歳では1回、60歳以上では2回」ぐらいといわれています。これより多いときは頻尿と考えてよいでしょう。

男性で頻尿がみられる病気の代表に「前立腺肥大症」があります。前立腺は膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。前立腺が大きくなると膀胱を圧迫するため、頻尿が起こりやすくなります。また、尿道を圧迫すると、尿が出にくくなったり、尿の勢いがなくなります。1回の排尿で膀胱にためた尿がすべて出しきれなくなるため、排尿後、残尿感があり、すっきりしません。前立腺の肥大が進むと、尿閉といって、まったく尿が出なくなることもあります。治療は、通常、軽症であればお薬で、お薬で十分な改善がみられない場合は電気メスやレーザーを使って肥大した前立腺を取り除く手術が行われます。

女性に多い膀胱炎、高齢者に多い過活動膀胱

一方、女性に多い頻尿の病気は膀胱炎です。大腸菌などの細菌が膀胱に入り込み、増殖することで炎症が起こります。何度もトイレに行くだけでなく、排尿のたびに激しい痛みを伴うのが特徴です。抗生剤を服用して治します。

年齢が上がるにつれて増加する「過活動膀胱」も頻尿の症状をしばしば伴います。少量の尿がたまっただけでも膀胱が過敏に反応し、勝手に収縮するため、尿が十分にたまらないうちに、急にがまんできない尿意が起こります。時にはトイレが間に合わず、尿がもれるようなことがあります(切迫性尿失禁)。治療には、薬物療法のほかに、尿意を我慢する練習(膀胱訓練)や、肛門の辺りの筋肉を締めたりゆるめたりする骨盤底筋体操などがあります。日常生活の注意として、利尿作用のあるビールやコーヒー・紅茶などを控える、就寝前はあまり水分を取らないといったことを心がけます。なお、骨盤底筋体操は、くしゃみをしたり重い物を持ったりして、瞬間的におなかに力が入ったときに尿が漏れる「腹圧性尿失禁」対策にもなります。

排尿に関した症状で日常生活に支障がある場合は、まず医療機関を受診しましょう。

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