COPDは、たばこの煙などの有害物質を長い期間吸い込むことによって、気管支や肺に炎症が起こる病気です。初期には、咳や痰がしつこく続いたり、階段を上るときなどに息切れしたりします。さらに症状が進むと同世代の人と歩いていても遅れてしまう、といった症状が現れます。しかし、これらはありふれた症状であるため、「たばこのせい」あるいは「年のせい」などと思い込み、見過ごされるケースが少なくありません。
何も治療を受けずにいると、知らず知らずのうちに病気は進行していきます。やがて、平地を歩いていたり座っていても息切れがする、会話や食事のときに息切れがする、息切れのために外出ができないなど、日常生活に支障を来すようになり、QOL(生活の質)が著しく低下します。