ラクラク花粉シーズン

花粉の時期も快適に過ごしましょう

毎年この時期になると気になる花粉。日本人の約5人に1人が花粉症ともいわれ、「国民病」のひとつとなっています。そんな花粉の時期は、薬や対策グッズを上手に使って、ラクラク快適に過ごしましょう。

花粉症と薬の疑問

Q,花粉症の薬、眠気が気になります…

A,【眠くならない薬もあるのでご安心を】

花粉症の薬は眠くなる、というイメージをもつ方も多いのでは? 花粉症の薬すべてが副作用で眠くなるわけではありません。眠気の副作用をもつのは、抗ヒスタミン薬。即効性や効果、服用可能期間から花粉症治療に多く使われ、現在は副作用の眠気を軽減した、第二世代と呼ばれる抗ヒスタミン薬も登場しています。

●抗ヒスタミン薬
効果・・・くしゃみや鼻水を抑え、鼻詰まりにもある程度の効果あり。目のかゆみを抑える作用も。
副作用・・・主な副作用は眠気です。ヒスタミンは脳を覚醒させる作用があるため、そのヒスタミンを抑える薬の作用が脳内まで達することで眠気が起こります。ほかに口の渇きを感じる場合もあります。

眠気が心配な方は、抗ヒスタミン薬以外に、市販薬では点鼻薬や点眼薬、処方薬ではそれらに加えて内服薬もあります。車を運転する場合などは、医師や薬剤師に相談してみましょう。

Q,症状が軽いのですが、通院の必要はありますか?

A,【自分の傾向を知って、適切な対処をしましょう】

日常生活に支障のない程度なら通院の必要はないでしょう。しかし、症状が軽い場合でも早めの対応でその後の症状悪化を軽減できることがあります。花粉症とうまくつきあうのに大切なのは自分の症状傾向を知ること。一度は医療機関で診察や検査を受けるのがよいでしょう。市販薬で対処するときは、セルフケアの注意点やアドバイスも受けられるので薬剤師に相談しましょう。

Q,薬を長期間使っても大丈夫?

A,【薬によっては注意が必要です】

抗ヒスタミン薬などは基本的にシーズンを通じて服用しても大丈夫。注意したいのは2つの点鼻薬。鼻噴霧ステロイド薬は、処方薬ではシーズンを通して使用できる場合もありますが、市販薬だと年間1ヵ月以内が目安です。血管収縮薬は即効性が高い分安易に使われがちですが、長期連用や使い過ぎは症状を悪化させることにも。これらに限らずどんな薬も、医師・薬剤師の説明や指定の用法・用量をしっかり守りましょう。

Q,普段飲んでる薬と併用しても平気?

A,【飲み合わせによっては副作用が出ることも】

併用する前に、医師や薬剤師に飲んでいる薬を伝えましょう。その際に役立つのが、これまでに使用したお薬の情報が一元化されている「おくすり手帳」。上手に活用しましょう。

Q,花粉症はどの病院に行けばいいの?

A,【かかりつけの内科でもOK】

花粉症の症状の多くは鼻水や鼻詰まり。そのため耳鼻科に通院する方も多くいますが、基本的には普段利用しているかかりつけの内科でも検査や診察をしてもらえます。

<取材協力>
いずみ薬局 管理薬剤師 今泉浩明先生
<参考文献>
『専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症』(大塚博邦著/保健同人社)
『改訂新版 花粉症の最新治療』(斎藤洋三著/主婦と生活社)
『花粉症を軽くする暮らし方』(赤城智美・吉村史郎著/コモンズ)
『的確な花粉症の治療のために』(大久保公裕監修/厚生労働省)
『コメディカルが知っておきたい 花粉症の正しい知識と治療・セルフケア』(大久保公裕監修/厚生労働科学研究)
『きょうの健康』 2012年2月号(NHK出版)
『日経ヘルス』 2012年4月号(日経BP社)

<イラストレーション>
加納徳博

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