■必須アミノ酸のすぐれた供給源
よく聞かれる“良質なタンパク質”の基準は「アミノ酸スコア」です。食品に必須アミノ酸がバランスよく含まれているかどうかを調べたもので、100が最高値です。
○おもな食品のアミノ酸スコア
牛肉、豚肉、鶏肉、卵、牛乳、アジ、サケ、大豆・・・100
サバ・・・99
あずき・・・91
じゃがいも・・・73
米・・・61
【Q,ほかにはどんな栄養素が摂れる?】
・糖質の代謝に不可欠【ビタミンB1】豚肉に豊富
豚肉は、体内の糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1がほかの肉に比べて多く含まれます。ビタミンB1は、脳・神経の働きを正常に保つ役割もあります。
・心の安定のもと【トリプトファン】
不足するとうつ状態になるといわれる脳内物質セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られます。肉を食べることでトリプトファンを効率よく摂ることができます。
・幸せ感を作る【アナンダマイド】
認知症予防に役立つとされる、アラキドン酸も肉には豊富に含まれています。アラキドン酸は脳内でアナンダマイドという物質に変わり、「幸せ感」をもたらすといわれます。
・脂肪を燃やす【カルニチン】牛肉、羊肉に豊富
脂肪の燃焼を促す作用があるとされるカルニチンが摂取できるのも肉の大きな特徴です。豚肉や鶏肉にも含まれますが、特に牛肉と羊肉に多く含まれています。
・貧血予防に欠かせない【ヘム鉄】牛肉、レバーに豊富
牛肉や、レバー(牛・豚・鶏)など内臓には鉄分が多く含まれています。肉の鉄分は、野菜・豆・海藻類に含まれる鉄分よりも吸収されやすいという性質があります。