インフルエンザ対策の重要な柱の一つがワクチン接種です。私たちの体は過去の感染体験を覚えていて、同じウイルスが侵入しようとすると、それを見つけてやっつけようとする「免疫」が働きます。ワクチン接種はこの免疫の仕組みを利用するもので、インフルエンザにかかりにくくすることができます。また万一、インフルエンザに感染したとしても、ワクチンを接種しておけば症状が軽く済むことがわかっています。
ただし、ワクチンを接種したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。効果を発揮するまでには2週間程度かかります。インフルエンザが最も猛威を振るうのは12~2月ごろ。ですから遅くとも12月上旬には、ワクチン接種を済ませておくのが望ましいといえます。
また、生後6ヵ月から12歳のお子さんは、通常4週間の間隔を開けて2回接種が必要です。1回目の接種を11月上旬ごろまでに受ければ、2回目の接種を12月上旬に済ませることができます。