インフルエンザ予防の有効な方法にワクチン接種があります。「予防接種って、流行前にするものじゃないの。流行が始まってからでは遅いのでは」と思っている方が少なくないようです。もちろん、流行前の接種が望ましいのですが、流行してからでは遅すぎる、だから接種を受けても意味がない、ということではありません。
インフルエンザの流行シーズンは12月から3月上旬ぐらいまで。一方、ワクチンの効果は出始めるまでに約2週間かかりますが、その後約5カ月間、持続するといわれます。流行シーズンに突入したとはいえ、インフルエンザの猛威は3月ぐらいまで続きます。今から接種を受けても、シーズン期間中、その効果を十分に得られます。
ワクチン接種はインフルエンザにかかる危険性を減少させるだけでなく、発症しても重症化を抑える一定の効果があることが分かっています。重症化予防という観点からも接種を受けることが勧められます。