カフェインは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれる成分です。神経を鎮静させるアデノシンという物質の働きを阻害することにより、神経を興奮させる働きがあります。その結果、眠気や疲労が抑えられたり、集中力が高まったりします。さらに、心臓に作用して心筋の収縮力を強めたり、腎臓の働きを高めて尿を出やすくします。
このように多くの効果があるカフェインですが、あくまでも適量を摂取した場合のこと。大量に摂取すると、さまざまな健康被害をもたらすことが分かっています。
寝る前にコーヒーを飲んでなかなか寝付けなかったという経験はありませんか。この不眠こそ、カフェインの過剰摂取の代表例です。また過剰摂取により心臓への作用が強くなり過ぎると、心拍数が増加し、血圧の上昇、不整脈などを引き起こします。そのほか、腎障害や下痢、吐き気、焦燥感、不安、イライラなどを招くこともあります。