皮膚常在菌は、一般に高温多湿を好みます。なかでもカビ(真菌)の一種である白癬菌は、梅雨から夏の時期になると、熱と湿気がこもる足で増殖しやすく、水虫(白癬菌感染症)を起こします。
水虫の治療の基本は薬です。ぬり薬と飲み薬があり、症状やタイプに合せて選択されます。大切なことは、症状が治まったからといって治療の途中で薬の使用を止めないこと。完全に治らないと再発しやすくなります。
日常生活では、足を石けんでよく洗い、洗ったあとはしっかりと拭き取り乾燥させます。また、通気性のよい清潔な靴下やストッキング、靴を履くことで白癬菌の増殖を抑えます。長時間靴を履く仕事の方は、時々靴を脱いで、足の風通しをよくするとよいでしょう。