紫外線による皮膚へのダメージとしてすぐに現れるのは日焼けです。皮膚細胞は常に生まれ変わっている(ターンオーバー)ので、日焼けをしても数カ月すれば、日焼けによる色素沈着は目立たなくなります。しかし安心してはいけません。紫外線を繰り返し浴びていると、皮膚細胞が受けたダメージは蓄積され、シミやシワなどの原因となるばかりか、時には皮膚がんも引き起こします。
紫外線の影響は皮膚だけにとどまりません。最近の研究で白内障や、結膜(白目)の細胞が異常増殖する翼状片(よくじょうへん)などが引き起こされることがわかってきました。また紫外線を浴び過ぎると免疫力が低下し、ウイルス感染が原因で口の周りに水疱ができる単純ヘルぺスなどを発症しやすくなります。