市販薬は一般に、処方薬に比べて効果が弱いものが多いとされますが、副作用と無縁ではありません。消費者庁によると、平成21年度から25年度までの5年間に、1,225例の重い副作用が報告されています。市販薬といえども、決して油断してはいけません。
副作用を起こさないようにするためには、購入する際に使用する人の情報をできるだけ詳細に薬剤師に伝えることが大切です。そうすることで、薬剤師は多くの市販薬の中からその人の症状に合った、かつ安全な薬を提案できるようになります。「薬を用いる人の年齢」「いつごろからどんな症状が現れたか」「医療機関で治療を受けている場合は治療の内容、現在服用中の薬の名前」「同じような症状の経験があるか、そのとき使っていた薬の銘柄は何か」「薬によるアレルギーや副作用の経験はあるか」「妊娠あるいはその可能性があるか、または授乳中か」「車の運転をするか」などを伝えましょう。