熱中症とは、気温や湿度が高いところで、体内から水分や塩分が失われたり、体温が上昇したりすることで起きる症状の総称です。熱中症というと、炎天下でスポーツや作業をしているときに発症するというイメージがありますが、発症場所として最も多いのは室内で、特に高齢者の場合は半数以上が室内で発症しています。
熱中症の症状は、軽度(I度)であればめまいや立ちくらみ、筋肉のこわばりなど、中等度(II度)では頭痛や吐き気、嘔吐など、重度(III度)になると痙攣や意識障害などが現れます。軽度から始まって、中等度、重度へと段階的に悪化することもありますが、なかには突然、嘔吐や意識障害など、中等度や重度の症状で発症することもあるので注意が必要です。軽症であれば体を冷やすなどその場で適切に対処します。それでも回復しなかったり、中等度や重度と思われる場合は救急車を呼んでください。