4月からはじまる「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」制度

平成28年4月からの制度変更にともなって、患者さんと薬局との新たな関係がはじまります。変更点を押さえて、安全で安心な治療のために薬局を上手に活用しましょう。

「かかりつけ薬局」におくすり手帳を持っていこう

「かかりつけ薬局」という言葉を耳にしたことがありますか? かかりつけ薬局とは、一言でいえば「お気に入り」の薬局です。いくつかの医療機関にかかっていても、お薬は必ずそこでもらうといったような薬局のことです。毎回利用することでお薬や病気の情報が集約され、さまざまな相談ができる場合があります。いつも違った薬局を利用するよりも、自分の体のことを把握していてくれるため、健康の相談やいざというときに頼りになります。
4月からは、そんなお気に入りの薬局におくすり手帳を持っていくことで、支払いが安くなるというメリットも。前回の利用から「半年以内」に「おくすり手帳」を持って行くことで、負担を抑えることができます(一部の薬局では負担が変わらないこともあるので、受付時に確認してください)。おくすり手帳は、患者さんと医師と薬剤師の連絡帳であり、患者さん自身の健康管理帳です。医療機関を受診するときは、安全な治療なためにも、お財布のためにも、おくすり手帳を忘れずに持って行きましょう。

自分の薬剤師を指名できる「かかりつけ薬剤師」

健康全般のさまざまな相談ができる薬剤師を指名できる新たな制度が「かかりつけ薬剤師」です。患者さん自身が信頼できる薬剤師を指名し、お薬の服用や管理をはじめとして、体調や食事の管理などを相談できるというもの。勤務時間を知りその人のいるときに薬局に行けたり、薬局の営業時間外(24時間対応)でも相談できたりします。
薬剤師であれば誰でも選べるわけではなく、薬剤師の勤務年数をはじめいくつかの条件を満たした薬剤師を「かかりつけ薬剤師」として指名し、同意書にサインすることが必要です。また、患者さん1人に対してかかりつけ薬剤師は1人。複数の薬剤師を指名することはできません。
かかりつけ薬剤師サービスを受けるには、別途費用が必要です。指名なしのときにかかる「薬剤服用歴管理料(380円、または500円)」の代わりに「かかりつけ薬剤師指導料(700円)」がかかります。実際の支払いは保険が適応されるため、1割負担の人は約20~30円、2割負担の人は約40~60円、3割負担の人は約60~100円ほど追加負担があります。
定期的にお薬を薬局でもらっている方は、お気に入りの薬局でお気に入りの薬剤師を見つけてこの仕組みを利用してみましょう。
詳しくは、ご利用の薬局でご確認ください。

イラストレーション:堺直子

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