喫煙は子どもにも影響を与えます。たばこの煙を吸う環境にある子どもは、ニコチンの血中濃度が高いことがわかっています。また、喘息が治りにくかったり、突然死症候群や虫歯、中耳炎になりやすいことも報告されています。もう一つ、子どもの誤飲事故で最も多いのがたばこであることも知っておきましょう。たばこを誤飲すると、急性ニコチン中毒を起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。子どもの手の届くところにたばこや灰皿を置かない、飲料の空き缶などを灰皿代わりに使用しない、保護者など周囲の人が禁煙するなど、子どものいる環境からたばこを遠ざけることが重要です。子どもがたばこを誤飲した場合は、指などで喉の奥を刺激して嘔吐させましょう。吐瀉物の中にタバコの葉が混じっている場合は、胃の洗浄などが必要になるので、すぐに医療機関を受診してください。