今すぐ始めよう、冷え対策

冬は、体が冷えやすい季節です。冷えが続くと免疫力が低下し、病気になりやすくなるといわれます。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症を予防するためにも、この冬は十分な冷え対策を行いましょう。

冷えはさまざまな不調を招く原因に

冷え対策には大きく2つの方法があります。一つは外から温めることです。腹巻やレギンスなどでおなかから太ももまでをしっかり温かくしましょう。これらの部位には血液や筋肉が多いため、手足を温めるより、効率よく全身が温まります。湯たんぽなどを利用するのもよい方法です。
冬は暖房が入った部屋でもつま先や下半身が冷えがちです。レッグウォーマーやブランケットなどを用意して、体を冷やさない工夫をしましょう。
入浴も冷えの予防や改善に効果的です。ただし、熱い湯船に浸かるのは交感神経を刺激して血管を収縮させ、血流を低下させるので逆効果です。また、特集で紹介したようにかゆみを生じやすくするので、肌にとっても刺激が強すぎます。ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、体の芯まで温めましょう。

衣服や入浴で体を外から温める

インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症を防ぐ有効な方法にワクチンがあります。新型コロナウイルスのワクチンはまだ開発途上ですが、インフルエンザワクチンは開発されてから約90年の歴史があり、安全性も確かめられています。
インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザ発症の危険性を50~60%減少させることができるとされています。インフルエンザワクチンを接種することは自分自身の健康を守るだけでなく、医療崩壊を防ぐことにもなります。
なかでもインフルエンザワクチンの接種が強くすすめられるのが高齢者や乳幼児、心臓病や腎臓病、糖尿病などの持病のある人や妊婦です。こうした人は免疫の働きが弱く、インフルエンザに感染すると、肺炎を発症しやすかったり、基礎疾患が重症化したりするリスクが高いことがわかっています。
なお、自治体によっては、令和2年度のみ高齢者などリスクの高い人にはインフルエンザワクチンを無料で接種できるようにしているところがあります。市区町村に問い合わせるとよいでしょう。

運動や食事で体の中から温める

もう一つの冷え対策は体の中から温めることです。「筋肉は体の暖房器具」といわれます。体を動かすと筋肉は熱を出しますが、それだけではありません。じっとしていても生命維持のため、体は熱を発します。その最大の熱源が筋肉です。筋肉を増やしたり維持するには運動が欠かせません。特に、スクワットやかかとの上下運動、腹筋運動などで大きな筋肉を鍛えるのがおすすめです。リンゴや鮭、鱈、ニンニク、ショウガなどは体を温める性質を持っているといわれます。こうした食材を積極的にとるのも冷え対策に役立ちます。
なお、冷えについてわからないことがあれば薬剤師に気軽におたずねください。

イラストレーション:堺直子

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