水ぼうそうは水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症する病気ですが、実は治った後も、感覚を司っている知覚神経の根元にある神経節に、このウイルスが潜んでいます。免疫が十分に働いているうちは大人しくしているのですが、加齢やストレス、糖尿病や関節リウマチ、がんなどの病気により免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動しはじめ、知覚神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹を発症させることがあります。
多くの場合、顔や頭、下腹部などの左右どちらか片側だけに症状が現れます。まずピリピリ、チリチリといった痛みが生じ、やがて発疹が帯状に現れ、さらに進行すると発疹は水疱(水ぶくれ)に変わります。
加齢が発症に影響しているため、50歳代以上の人に多く見られます。